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6か年一貫課程
2022.06.06

6/4(土)「理系」選択の卒業生スピーチ

6/4(土)医進コース説明会を開催しました。

理系分野への進路選択を決定した卒業生のスピーチ内容を掲載します。当日はお聞きずらい状況が生じましたこと、お詫びいたします。ご参考にしていただければ幸いです。

こんにちは。ただいまご紹介に預かりました越智結香と申します。現在京都大学農学部地域環境工学科の4回生です。本日はよろしくお願いいたします。今は大学で、土の中での水の流れや、リンやヒ素という物質の移動の仕方などについて勉強しているところです。

小学生のみなさんは、自分が大学生になっている姿はまだまだ想像がつかないのではないかと思います。ですが、中学や高校で勉強したことや、物の考え方などは、大学での勉強にも役に立ちますので、しっかり勉強してもらうと、大学での勉強もより楽しく感じられるのではないかなと思います。

そうは言っても、みなさんの中には勉強が得意な方もいれば、あまりそうでないと思っている方もいると思います。実は私も小学生の頃は勉強が得意ではありませんでした。特に算数に苦手意識があり、小学校のテストではそこそこ点数を取れるけれども、模試になると全然・・・という状況でした。

でも、そんな私でも大谷に入り、勉強をある程度までできるようになりました。大谷の先生方は、とても分かりやすく教えてくださいます。授業の内容をきちんと理解することができたので、確実に勉強の力をつけていくことができました。また、わからないところがあっても、質問に行けば丁寧に教えてくださるので、もやもやした状態のままで次の勉強に進まないといけないということがありませんでした。

先生方から、勉強法についても色々アドバイスをいただいたのですが、その中で、私が中高時代に実践してよかったなということを何点かお話しさせていただきます。

まずは、英語です。英語は読む・書く・聞く・話すという4つの要素がどれも大切ですよね。単語を覚えるときは、ぜひ、目で見ながら書く、声に出して読み、それを耳で聞くということをしていただけると覚えやすくなると思います。また、英語の読解問題では、文章を全て和訳できるくらいまで理解を深めることが大事だと思います。

次に数学です。私は、数学に関しては予習よりも復習に力を入れていました。授業で習った範囲の問題集にできるだけ早く取り組み、わからない問題にチェックをつけて、繰り返し解くということをしていました。複数の問題集に取り組むよりも、一つの問題集を完璧にすることを心がけていました。

また、全ての教科において、習った範囲はなるべくその日のうちに覚えるように心がけていました。大谷ではこまめに小テストを行なっていただけるので、その機会を利用して、コツコツ確実に覚えられるようにしていたことが良かったと思っています。

少しでも皆さんの勉強方法の模索に役立てれば幸いです。

続いて、私の進路選択の経験についてお話ししたいと思います。冒頭に少しお話ししたように、私は今、農学部で水や土について勉強しています。

小さい頃から農学部を目指していたわけではなかったのですが、私の父の実家が愛媛県の田舎にありまして、長期休暇のたびに訪れて自然の中で遊ぶうちに、なんとなく自然というものを好きになっていたように思います。

中学1年生になると、私はトマトが好きで、トマトを育てたらたくさん食べられそうだから農学部に行こうかな、と思っていました。また、人間の心理にも少し興味がありましたので、大阪大学の人間科学部にも関心を持っていました。みなさんも、小学生や中学生の頃は漠然としていて大丈夫だと思うので、なんとなく、「何に興味があるかな」ということを考えてもらえればいいかなと思います。

高校生になると、環境の方に興味を持つようになりました。それは、勉強で疲れた時などに、植物とか水とか心地よい風などに癒されていたということがあり、誰かと自分自身を癒せるような仕事とか勉強をできたらいいなと思ったことがきっかけだったように思います。

志望校を決めるため、夏に大学のオープンキャンパスに何度か参加しました。高校1年生の時は大阪大学の薬学部の植物を扱っている研究室に、高校2年生の時は神戸大学の農学部のオープンキャンパスに参加しました。どこも魅力的で、どの大学に行くか迷っていました。

京都大学を第一志望に決めたのは、高校3年生の6月頃でした。ここに合格できる自信がなかったのですが、それまで6年間見守ってきてくださった先生方の応援と、自分自身の限界を試してみたいという気持ちがあり、挑戦することにしました。

この時期は定期的に模試がありましたので、その模試で高得点を取れるように勉強をしていました。また、物理の先生に、京大模試の物理の記述の練習を見ていただくなどして、少しずつ京大受験に向けての勉強を進めていきました。

高校3年生の8月に、特色入試での受験を決めました。私の志望学科では、書類審査・筆記試験・面接、そしてセンター試験でボーダーを超えることが合格条件でした。通常の試験はもとより、特色入試で合格できる自信はまったくなかったのですが、信頼している先生方から、「あなたなら大丈夫だよ」と励ましていただいて、決心しました。書類審査や筆記試験、面接の対策も大谷の先生方にサポートしていただき、合格することができました。

数えきれないくらい先生方にはお世話になったのですが、同時にずっと見守ってくれていた家族や、一緒に学校生活を送ってくれた友人たちにも心から感謝しています。

小学生のみなさんは、これからさまざまな経験をしていき、世界がどんどん広がっていくと思います。その中で進路やもっと他のことにおいて選択に迷うことがあるかもしれません。その時は、「たとえどの道を選んだとしても、楽しいこともあれば、後悔することもあるから、たくさんたくさん考えた後は、ある程度気楽に選択してもよい」という言葉を紹介します。

これは私が高校生の時、文系に進むか理系に進むか悩んでいた頃に、ある先生からいただいた言葉なのですが、このおかげで私は思い切って進路を決断することができました。皆さんの進路の選択に少しでも参考になれば幸いです。

ここまで勉強面を中心にお話ししていたのですが、大谷には勉強以外でも、遠足や文化祭、宿泊行事などたくさん楽しいことがあります。皆さんが楽しい学校生活を送られることを陰ながら願っています。どうぞ健康に十分気をつけられて、お過ごしください。

ご清聴ありがとうございました。